ARを利用した無限CNC shpaer origin試運転した
そのうちちゃんとまとめようと思うのでメモです。
3年くらい狙っていたshaper originという機械を手に入れた。データ通りに木を切ったり削ったりするツール。ARを利用したルーターとCNCの間みたいなもので手で動かすと機械で補正してくれる。どういうものかは公式動画を見ると理解が早い。
まず箱。思ったより大きかった。しかしかっこいい。特に開け方。開けると新車の香りがするのもいい。
箱を開けるとツール類がきれいに収まっている
電源を入れると画面が立ち上がる。タッチパネルでいろいろできる。
板にテープを貼って、本体についたカメラで認識させる。はじめはうまくいかなかったりしたが、板が小さすぎて範囲外になっていたことが原因だったと後で判明(カメラ位置は実際に着る位置より上にあるのでずれる)
SHAPER ORIGIN かっこいい
— とみね∞遠見海@バーチャル多趣味アンドロイド (@htomine) June 12, 2021
ARっぽい感じでデータ通りにカットをガイドしてくれるんだけど、はみでたとこはカットしないようになってるらしい pic.twitter.com/rKNcRS8gzJ
画面に表示されている線にそって本体を動かす。正確に動かす必要はない、ドリル部分が機械で制御されて正確に切り出してくれる。
これはすごい、めちゃ簡単だ。。 pic.twitter.com/7ULmnBe5Bx
— とみね∞遠見海@バーチャル多趣味アンドロイド (@htomine) June 12, 2021
思ったより音も静かで高く、動かした時の抵抗も少なかった(これは材料の硬さとビットによるので今回の設定ではという話だが)。
2mmのポケットと15mmのカット。15mmを1回でもいけたけどなまくらになる時の香りがしたので2回に分けてカット。いやーこれはすごいなぁ。 pic.twitter.com/XrK10ZaFJM
— むらさき (@interestor) June 12, 2021
レーザーカットより厚い板を切ることができるし、大きさも無制限なので大きいもの、例えば家具を作るのなどに向いていると思う。
印象的だったのはユーザー体験の良さ。
例えば
- 箱に安全な収納の仕方の図が書いてある
- はじめにはがさないといけない=見ないといけないディスプレイにはシールで始め方の案内がある
- ログイン場面でログインだけでなく新規アカウント作成もあり、メール入力でも.comみたいな入力補助があるなど痒い所に手が届く
- スピンドル部分だけ取り外せるのでビットの交換非常にやりやすい
- 防護カバーが磁石で簡単に取り付けられる
- 画面での選択だけでなく物理的なボタンが手元にある(間違えてボタンを押しやすくも思えるが今のところやっていない)
など細かい部分ににまで気が使われている。 電動工具というよりガジェットのような非常に計算された体験ができる。
安全性についても、ビット部分にはカバーがついている、スピンドルは電源が別になっている、ロックをかけて保管するようになっている、ひっくり返りにくい形状など考慮されているように思える。
また、チュートリアルもかなり丁寧に作られている。ただ、私はCNC、大型CNCの基本的な講習を受けたことがあり基本の知識はあった。CNCもルーターも使ったことがなく、かつ英語の動画に慣れていないと特に安全面での知識は不足するかもしれない。
shopbot等の大型CNC(私が使ったことがあるのはwoodpeckerでshopbotは使ったことがないが)と比べて、大型CNCより怖くないな、という感想を持った。大型CNCの場合離れて見ていることができるので手で持つshaper originより安全そうだ。しかしビットが折れて飛んでくるかもしれない不安や、想定外の動きをした場合の緊急停止のときの不安があった。想定外の動きをした場合にshaper originだと即座に止めることができるし、負荷がかかっている場合自分の手の感覚でわかるのでビット折るほど負荷をかけずに済む。と理由を挙げてみたが、結局のところ力が強く大きい機械より、自分がコントロールできる機械の方が怖くないという感情だと思う。他にshaper originの方が優れていそうなのは作業途中での追加や修正。
逆に正確性の面ではshopbotの方が勝るし、shopbotは3Dの切削ができるがshaper originはできない(2Dを重ねて自分で3D風にしている人はいる。また、今後ソフト側が整えば対応するかもしれない)。
また、shopbotだと切っている間ほっておくことができるがshaper originは自分で作業しないといけない。個人的にはどっちにしろ安全のために監視している必要はあるのであんまり変わらないと思うが、職業的にたくさんの切る必要がある場合、制限されるとはいえカット中に他の作業ができ、また機会自体を動かす体力もつかわないでいいsyopbotのほうがいいかもしれない。
まぁいまのところ良いものを買ったなと思っている。使って家具などいろいろなものを作りたいし、自分が使うだけでなく貸し出しなどもできたらなと考えている。