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ヤクの毛刈り祭り --yak shaving festival--

2015年ふりかえり

漠然と変化と進捗のない年だったと思っていたが、下記書き出してみたらぼちぼちいろいろやっていた。その割に進捗なく感じるのはいろんなものに手をだしすぎかなー、でも好きなんだよなーいろいろやるの。

しかしずっともんもんとしていた年だった気がするので、2016年は自分の欲望と意思に従う年にしたい。

しごとについては、やっと自分がやりましたとちゃんといえる商品が世に出てちょっと進んだ気がする。が、他のプロジェクトは進捗を出せていないし、自分の未熟さを目の当たりにした。また、自己実現とかどうでもいいし、楽で暮らしていけるだけの金を稼ぐことが大切!と思っていて、そしてそうであれば毎日耐えられる(し、耐えられる条件の職場だ)と思っていたが、だんだんとすり減ってちょっとこれ以上このまま耐えているとおにばばになりそうですね、みたいなことがわかってきた。

ナマケモンについては育てる部分は進んでいないのだが、メイカーフェアーに出したことで、露出は増えた。やってみて、失敗し、継続できていない、みたいなサイクルになっているので、失敗したときにバージョンアップして復帰するサイクルを早く回せるようにしたい。うまいこと進捗させていく力がなくてだめだったが、2016年はどうにかする。

月表

1月
- アクアポニックス稼動。
2月
- 展示を見に行った
- 革スリッパ作成
- バイオハッカー講座
- 鯨を全部つった
3月
- オープンデータチャレンジ受賞
- ナマケモンラボに人が遊びに来た
- バイオアート体験
- 姪誕生
4月
- プリントボットでいろいろつくったり、地球ブロック試作したり
- お茶を作った
- コミティア用にいろいろ作る→でれない
- 屋台を作るワークショップに出る
- 新部署になった
5月
- 恋人宅引っ越し
- Nさんと牛久大仏に行った
- ラズパイをいじってみた
- ヤコウタケを育てた
- Oさんと友達になる
- shojinmeatの人とすれ違う
- 遠心分離機を作ってみる
6月
- アリスの絵本をつくりはじめる
- 燻製をしてみた
- スラックラインの片づけを手伝っていろいろもらう
- メイカーフェアーに申し込む。地球ブロックの試作をする
7月
- モスクに行ってみた
- どじょうをもらった。脱走に恐れおののいて、食べた。
- メイカーブログの取材を受ける
- 3Dプリンターやさんに行った
- イカをやりはじめる
8月
- メイカーフェアーに出展した
- バーはなに行った
- 船舶免許を取得
- ギークガレージに話を聴きに行く?
9月
- 金沢で製品テスト販売・金沢に行く
- 船を運転した
- 仕事で新プロジェクトチーム結成
- ナマケモンに本が贈られてくる
- プール開き会をする
- ワイヤードのアワードに応募する→落ちる
10月
- ボートに乗るデートをする
- ビールを造る
11月
- アクアポニックス講座に出る
- クラヴマガをはじめる
- プラモデルちきゅう完成
- ビール会を開く
- ビール機を作り始める
- SさんとN結婚式&水族館
- なまけもんkintoneができた
12月
- 銀山温泉に行く
- 動物園マップを鹿児島デザインアワードに出す→二次落選
- Iちゃんと落語に行った
- 撮影立会いをする
- 受講生のインタビューとして記事が載る
- 結婚の確定

ビールクズ製造機で幸せにおうち飲みをする

はじめに

この記事は、おうちハック Advent Calendar 2015の20日目の記事です。

みなさまが快適なおうちライフについて書かれていますが、 快適なおうちライフといえばあれですね!そう、家飲み。 外でがっつり飲むのもいいですが、せっかく快適な家があるなら家ビール!派です。 ただ、弱いので数杯で酔っちゃうし、酔っちゃうと作業も危ない (感電・火傷・破壊・謎の変数などなど)ので、 アルコール度低いのがいーですねー、かといってノンアルおいしくない よねーな人に「自家製ビール(風飲料)作り」がおすすめです。 1パーセント以下で、でもクラフトビール味の飲みもんができて幸せ。しかも一杯数十円。 *1

東急ハンズorAmazonでビールの元缶を買ってこれば、 あとは砂糖を入れて発酵をまてばOKで意外にお手軽。

しかーし、冬になると寒くて発酵が進まない・・・・。 &温度管理をしてやればより自分好みの味を安定して手に入れられるように! ということで、今回は「おうちに発酵槽(略してビールクズ製造機)を作る」です。

作るもの

水槽に温度センサーを取り付け、ArduinoでヒーターをON/OFFすることで、発酵の温度を一定にします。

材料

  • 水槽用ヒーター(150W)
  • リレー ※a接点
  • Arduino
  • 温度センサー(LM35Z)
  • 抵抗(2kΩ)
  • 延長コード
  • LED

準備

1.水中で使えるよう、LM35Zにワイヤーをはんだし、熱収縮チューブでシーリングする。

2.延長コードの配線を剥き、一本を取り出し切断する。

3.水槽は断熱性が高いもの(発泡スチロールとか毛布とか)で覆っておく

配線

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プログラム

//#define MixTemp  76 //麦汁と砂糖と水を混ぜる時の中心温度
//#define MixTempBuff 5 //麦汁と砂糖と水を混ぜる時の温度の幅
#define FermentTemp 20 //一次発酵の中心温度
#define FermentTempBuff 1 //一次発酵の時の温度の幅
float NowTemp ;//現在の温度
float rawvoltage;
int TempPin=2;//温度センサーをつなげるピン
int relayPin = 4;//リレーをつなげるピン
int HeatOn ; //ヒーター

void setup() {
  NowTemp = 0 ;//初期化
  Serial.begin(9600);
  HeatOn = 0;
  pinMode(relayPin,OUTPUT) ; 
}

void loop() {  
  rawvoltage = analogRead(TempPin);
  
  //温度の読み取り
  float NowTemp = ((rawvoltage/1024.0) * 5000)/10 - 273.15;
  
  //ヒータースイッッチ切り替え
  if(HeatOn==1){
    digitalWrite(relayPin,HIGH);
  }//else{
    //digitalWrite(relayPin,LOW);
  //}
  if(HeatOn==0){
    digitalWrite(relayPin,LOW);
  }
  
//スイッチを押したら余熱
//余熱が終わったらヒーターを切って、ランプをつける。
//再度スイッチが押されたら、余熱モードを終了する

//一次発酵のモード(温度制御)
  //温度が低かったら上げる
  if( NowTemp < (FermentTemp - FermentTempBuff)){
    HeatOn  = 1;
  }
 //温度が高かったらヒーターを切る
  if( NowTemp > FermentTemp) {
    HeatOn  = 0;
  }
 
 //温度が高すぎたら13番LEDを光らせる
  if( NowTemp > FermentTemp+FermentTempBuff){
  digitalWrite(13,HIGH);
  }else{
  digitalWrite(13,LOW);}    
delay (1000);
 
  Serial.println(NowTemp);
  Serial.println("℃");
  Serial.println(HeatOn);
}

セット

温度センサーとヒーターを水槽にぶちこむ。 上下でかなり温度差が出るので、ポンプも回しておくのがベター。

最後に

まだここまでだとサーモスタットでできちゃうんので、↓くらいはしたいですね。

1.温度の記録・グラフ化

2.段階に応じた温度の上げ下げ

あとArduino使うまでもないので基盤に組んで小型化したい。

同じもので、ヨーグルトでも納豆でもできるはず。 設定温度を高くすれば低温調理も行けるはずなので、うまそうなつまみレシピを貼っておきます。

tabetagari.exblog.jp

cookpad.com

*1: ※通常のアルコール度数のビールも作れますが、法律で罰せられます。

食用塩性植物覚書

バナメイエビでアクアポニックスをやりたく、海水でも育つ野菜について調べた。

アイスプランツ

発芽

  • 発芽率は低い。55%〜65%
  • 発芽適温が15~20度

移植

  • 播種後30日後移植(本葉が3~4枚)
  • 20℃前後で育苗
  • 株間は25~30cmほど空ける(栽植密度46.3株/㎡実績あり)

育成

  • 過湿を嫌い、乾燥気味の環境を好む
  • 生育適温は5~25℃。低温には強い。高温で花が咲いてしまう。
  • 草丈が20cm程度まで育ったら、2~6%の食塩水を2週間に一度やる。塩水により成長が促進される。

  • 挿し木で増やすことができる

https://horti.jp/3675 https://www.pref.saga.lg.jp/web/library/at-contents/shigoto/nogyo/kenkyu/ai/seika/h17/h17seika_17.pdf https://www.pref.saga.lg.jp/web/library/at-contents/shigoto/nogyo/kenkyu/ai/seika/h17/h17seika_18.pdf

アッケシソウ

http://www.zeekraalwijzer.nl/wp-content/uploads/2012/09/Katschnig-et-al-2012-EEB-Salicornia1.pdf

「なぜ道に迷うのか -空間認知におけるヒューマンエラー」のメモ

会社の同僚とやってる、「地図とか位置データに関してなんか作ってみよう会」。 ブログに書いたのはこんな昔だが、その後も細々と続いている。 で、次は「俺たちの考える、道に迷わなくなる地図(ナビ)」を作ろう!ということになった。

認知科学とか好きだし、そっち方面からアプローチしたいな、と思っている。 というわけで読んだことのメモ。


基本情報

空間理解・記憶の特徴から考える

情報省略

  • 情報は省略して記憶される

    • 角度は省略される(交差点など)
    • 距離は大雑把にしか把握されない(距離感覚は目印などの情報量によって左右され、距離自体は記憶されにくい)
  • 空間の記憶を作る情報は5種類だけ

    • 大きな目印(ランドマーク)
    • 道路網・鉄道網(パス)
    • 交差点(ノード)
    • 特徴を共有する地域(ディストリクト)
    • 空間の広がりを区切るもの(エッジ)
  • 情報省略によって、実際の街並みとのズレが発生し、判断ミスが生じる

    • ただし、おおまかに位置関係が保たれていれば、すぐに迷うわけではない

空間記憶

人は2種類の空間記憶を持ち、場合によって使い分けている

  • ルートマップ(道順の記憶)
    • 代わりの道を探しにくい
  • サーヴェイマップ(地図的記憶)
    • 代わりの道や現在地を把握しやすい
    • 覚えた時の向きと違う向きで考えようとすると間違えたり時間がかかる

ナビゲーション時の心的情報処理から考える

ナビゲーション時の心的情報処理は、移動プランの作成と実行 - 人の行動は「行動プラン」に従って実行され、ナビゲーションが必要になれば「移動プラン」が作成され、実行される

移動プランの作成

  • 移動プランとは、意識化された移動の手順
    • 空間の記憶
    • 行動手順
    • 目印順序
    • 手順の確認
  • 地図やガイドブックなど外的情報の活用

手順が十分に意識化されていなかったり、プランが曖昧であったり、不正確な情報があると道に迷う

移動プランの実行

  • 移動プランの実行・監視・評価
  • 現在位置の更新
  • 移動プラン・空間記憶の修正

慣れた場所では無意識のうちに行ってしまい、ミスが発生しやすい

道に迷いやすい人の特徴から考える

方向感覚の悪い人

  • 間違いが多い
  • 道に迷った時に正しい道への復帰が困難
  • 東西南北の意識が弱い
  • 目印の記憶が曖昧
  • 次回に使えない目印を記憶する

方向感覚が悪い人はサーヴェイマップをうまく作っていないと思われる

道に迷わないために必要な心的情報処理

  • サーヴェイマップ利用を意識し、位置関係を東西南北で考え、常に大きな目印の位置関係を意識する
  • サーヴェイマップの中で自分の位置を考える
  • 次回以降も有効な目印を確実に記憶し、意識化しておく
  • 道に迷ったら、分かるところまで戻る、または地図や標識を利用し、自分の位置を知る

所感

  • 脳で省略する情報は地図自体にないほうがいいのでは
  • 5つの要素だけで組み立てるー各要素をパズルのようにして自分で組み立てる訓練をすることで記憶しやすくなるのではないか

  • 「道に迷わない人になるナビ」は、使っているうちにサーヴェイマップを使えるようになるナビ

  • ルートマップを確実にできるようにする→サーヴェイマップを作る、という手順を踏んだほうがいいのか?

    • 効果はその方が上がりそうな気はする。ただし、ルートマップができないとサーヴェイマップができないというわけではなさそう
  • 移動プランを作る訓練をする。迷う人(特に最近の迷う人)は意識的にプランを作ってなさそう。移動プランに必要な要素を一瞬で見て取れる状態の地図にしてやればいいのでは  - 適切なルートプランとはなにか、がま要素があきらかになっていないが

  • 現在位置の更新をどう行うかは結構難しい気がする
  • 東西南北(わかりにくいから色とかでもいいかもしれない)を意識するって、どうやればいいのか?脳内では地図を回す?回さない?
  • 適切な目印を見つける訓練・目印を覚える訓練は比較的簡単にできそう

地球深部探査船ちきゅう

ブログ書きたいなーと思いつつ、なんか書けなくなってるので、リハビリを兼ねて自慢を。

 
地球深部探査船ちきゅうのプラモを作ったよ。
かっこいい。やぐらかっこいい。
 
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ヘリポートもかっこいい。
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JAMSTECさんかっこいい。
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つくりたい人はこちら。色塗らないくてもいいので、初心者でもできたよ。
 
冊子が作り方以外にもいろいろ載ってて楽しい。
 
ちなみにちきゅう、年1で乗れるらしい。友達に作ったの自慢したら、「これ乗ったよ」って返されて、写真見せられて完全に自慢負けした。
そして今年はもうすぐ。11/21-22。
残念ながら満員御礼で乗れない・・・。来年にこーそーはー。
 
 
 

イスラエル軍格闘術クラヴマガを習いはじめた。

冬場は毎年精神がマイナスに傾く。

一般に、傾き具合が大きいと季節性情動障害という病気として扱われるが、程度の差はあれ、かなり多くの人がその傾向にはあるらしい。世界的にそういう傾向があるようなので、人間の設計図に組み込まれちゃってんだろう。

自分はそこまでひどくない(と思っている)とはいえ、愉快ではない。不快だ。できれば避けたい。しかし今年もそろそろ危なげな雰囲気を感じ始めてきた。

というわけで対策を取ってみることにした。ひとつは朝起きて太陽を浴びること。もうひとつが運動だ。

前は近所の体育館のプールに行ったりしていたのだが、引っ越して近くにプールがなくなってしまった。走るのは嫌だ。筋トレは続かなさそうだ。どうせならできるようになりたかったものにしよう、となったらダンスか格闘技か、実用面考えたら格闘技かな、じゃあ護身術にしよう。でもって半年くらい(冬の間)でやめちゃってもある程度身につくものにしよう、ということでクラヴマガをすることにした。

クラヴマガ徴兵制のあるイスラエルで、普通の人が短期間で兵士として使える人間になるように考えられているらしい。人間の反射を利用してるため、身につきやすい体系になってるんだとか。

体験で1度行ってみて、けっこうキツイな、と感じつつ、勢いで入会した。女性も多いし、1人で来ている人も多いので、わりと気軽なかんじだ。1時間くらいのクラスに出てるのだが、指示に従っていろいろやっているうちにわりとサクッと終わる。

けっこう、殴りたい欲みたいのがあるのだが、ミット殴るのでわりと解消されてよい。

さてさて半年、少なくとも週1で行くのを続けてみよう。

船舶免許をとった

スリランカの船長が船外機を足で操縦する立ち姿があまりにもかっこよかったので船舶免許を取ることにした。

小型船舶の2級。

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さてどうやってけいけんをつむかだ。
早速実家に帰って乗ってはみたが、そんなに頻繁に帰るわけでもないし。




【備忘録】最近読んだ本

最近読んだ本。調べ物で読んでいて、ちゃんと読んでいないものもあるが、メモ。

この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた

この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた

大変良かった。こういう文明後退とか過去に行っちゃったとか惑星に一人取り残されたとかの仮想サバイバル本が好きだ。 あと、キューバ等の経済危機時に実際行われた方法が取り上げられていたのが興味深かった。


良かった。切なかったが、情熱というものについて考えさせられる。


キノコ栽培全科

キノコ栽培全科

様々なきのこの育て方が詳細に記述されていて大変役立つ。


かたち: 自然が創り出す美しいパターン

かたち: 自然が創り出す美しいパターン

読みきれていないが良かった。購入したい。富ときにくく感じるが個々の論は面白いので、それぞれを体感するための実験本として組み直したら面白いのではないかと思った。


植物工場ビジネス 低コスト型なら個人でもできる

植物工場ビジネス 低コスト型なら個人でもできる

調べ物で読んだ。ビジネス面が強いが、「育成の際にどんな要素を考えるべきか」の外観には良かった。 植物は甘やかして(ストレスフリーで)育てるのが良い派。


食料自給率100%は可能だ 天才農業研究者のシナリオ (小学館101新書)

食料自給率100%は可能だ 天才農業研究者のシナリオ (小学館101新書)

説明文を読んで、農業ロボットの話が書いてあると思って読んだらそこは余り深くは書いていなかった。永田農法の永田先生と各分野の人たちとの対話集。 上の本が植物を甘やかす派だったのが、こちらは厳しくいくと美味しく育つ派で、同時に読んでいたので違いが面白かったくらい。


「あまった食べ物」が農業を救う (PHPサイエンス・ワールド新書)

「あまった食べ物」が農業を救う (PHPサイエンス・ワールド新書)

読んでいて記述記述に信憑性がないと感じて途中で読むのをやめてしまった。ちゃんと読んでいないのであってたのかあっていなかったのかもわからない。


山海経―中国古代の神話世界 (平凡社ライブラリー)

山海経―中国古代の神話世界 (平凡社ライブラリー)

調べ物で拾い読みした。不思議で面白いが、同じような生き物が多くてちょっと飽きる。どうしてこんなものが?という背景が分かっていればもうちょっと想像を巡らせたりできて面白いかもしれない。


中国神話・伝説大事典

中国神話・伝説大事典

調べ物で読んだので本当に一部だけ。家にあると面白いかもな。


いただいたので読んだ。昔好きだった図鑑ににていて楽しかった。カラー図版よい。

Maker Fare Tokyo2015に出た

MakerFaireTokyo2015に参加した。出す方で。

makezine.jp

たぶん初めて行ったのはMake:OgakiMeeting2010だと思うのだが、 その時は電子工作なんてかけらもやっていなかったし、 出す方として立つなんて思っていなかったので、 昔よりわりかしおもくなっているのではないか人生、とか思った。

展示したのはクリーンベンチと栽培容器。 正直筐体作りに手間取って、システムは全然新しいことはできなかったのだが、 やりたいことは伝わる人には伝わったし、面白がってももらえたと思う。 けっこう写真撮っていいですか?と言って写真撮って行ってくれたのは嬉しかった。

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けっこう「売ってないんですか?」とか「買いたい」という声があったので、 もうちょっとバージョンアップして誰でも作れる形にアップしたいと思う。

ちなみに今回一番後悔したのは、中学生くらいのメガネの男の子の、 「こういうのを作るには何を勉強したらいいんですか?工学ですか」 という質問に対して、「勉強しなくてもこれくらい作れるので、勉強数前に作って遊べばいいよ」って答えられなかったことですね。

自作アクアポニックス器の作り方

おうち菜園さんの「アクアポニックス交流会」に参加してきた。 ouchisaien.com

交流会ってなんじゃろ的な感じで参加。みなさんそれなりに面白そうなバックグラウンドを持ってそうだったけど、コミュニケーション能力ポイントが低い私のような人間にはその場でだーだー話すのは難しく、その後のfacebookグループに期待というかんじ。

で、モチベーションも上がったし、そういえば我がハウスのアクアポニックスについて書いていなかったなあと思ってこの記事を書く。

全体構成

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棚の上の段に微生物槽(青)と水耕栽培槽(オレンジ)。微生物槽にも(なんとなくもったいなくて)植物を置いて水耕に使っているのでどちらも水耕栽培槽といえば水耕栽培槽。 間はチューブでつないでいる。取り付け位置を左ほど高くすることで、水を溢れさせずに左の微生物槽(青)から右の水耕栽培槽(オレンジ)に水が流れるようになっている。また、微生物槽の下に台を置き、水耕栽培槽と高低差をつけることでより水位を安定させている。

水槽・ポンプ

  • 40cmサイズの水槽(昔使ってたやつ。)
  • 生体はミナミヌマエビ。水温変化にも酸素不足にも強い。

  • ポンプは2000円くらい。 エーハイム コンパクトポンプ 600(水中用) 50HZ

  • 小エビが産まれて巻き込まれるとかわいそうなため、排水溝用のネットと茶漉しのネットをグルーがんで貼り付けてガードを作っている。

ホース・接続部

  • 接続部はこれを使っている

  • ホースはこれ エーハイム ホース 3m (内径12mm/外径16mm)

  • チューブが折れ曲がって水流が止まってしまわないように、硬い針金をホースに螺旋状にぐるぐる巻いている。

  • ちなみにホースの接続の時はお湯につけてやると柔らかくなってやりやすくて良い。

微生物槽

  • 100均のプラスチック製のお道具箱
  • ホールソーで穴を開けてパッキンをかませて上記接続パーツを突っ込んでいる
  • 水槽用の底砂を使っている。これか? ピュアブラック 2L
  • ネットに小分けにし(手入れが楽なため)、目詰まりを防ぐためにフィルター用の荒いスポンジで底砂を挟んでいる。

水耕槽

  • 箱と接続は微生物槽と同じ。
  • 発泡スチロールのフロートにプラスチックコップを、底面が水に触れるようにセット。水が減った時にカップ自体が下がるので、水位をそこまで気にしなくてもよくなる。
  • カップの中にハイドロボールを入れている(炭を使っている時もある)。エアレーションをしないでもこの部分で空気に触れることで根腐れを防ぐ。 f:id:interestor:20150622231305p:plain

改造するとしたら

  • エアーを入れていないので微生物槽にエアーを入れてやるとより分解だろう。まあ今は生体もそう多くないし安定しているのでどちらでもよい。
  • えさやりを自動化する。これはやってもいいが実用と言うよりはおもしろいから。

簡易の遠心分離機を作ってみた

 
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やってみたい実験に遠心分離の工程があったのだが、
もちろん遠心分離機など持っていないので、簡易的に作ってみた。
オープンソースで性能の良いOpenFugeもあるのだが、
そこまでやらないでもいいかなーと思って簡単に作った。

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電動ドリルにアタッチメントをつけるだけの気軽さ。

3Dプリンター(printbotjr)で出力。データはオープンなのを拾ってきてそのまま使っているだけ。

www.thingiverse.com

 

動画も撮ってみた。

www.youtube.com

 実際に使う時には、万が一(百に一くらいな感じがするが)飛び散った時のために、カバーというか、入れ物の中でやる。ただしうちの電動ドリルはしょぼいので550rpmくらいしかでない!今書きながら思ったんだけど、リューターにくっつけてやれば8000〜10000くらいは出そうなので、その方がいいかもしれない。まあ簡易的には使えそうな感じ。

 
 
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日顕微鏡がうちに来た。エビの幼生とかキノコの胞子とか見たい。だんだんラボ感でてきた。

保存

ヤコウタケ栽培覚書き

光るキノコとして有名なヤコウタケ。新聞も読めるくらい明るいと聞いて興味を持っていたのだが、種菌を手に入れたので栽培を始めた。

半分はきのこ(子実体)を作るようにセットし、もう半分は株分けをし、増やすことにした。

きのこ(子実体)セット

↓で書かれているのと同様にセット。 光るキノコ「ヤコウタケ栽培キット」を買ってみた | くだらなくねんべにッ! できるだけ雑菌が入らないように、クリーンベンチで作業した。 webカメラで写真を1日5枚とるようにした(昼と夜との2回くらいでいいと思うんだけど、人がいて明るいときがあったりするので余計に撮っている)。撮った写真はGoogleDriveにアップされる。菌糸でも光るらしいので夜光ってるのが取れるといいのだけど。 また、容器内に温湿度センサーを入れてXivelyでチェックするようにした。トリガー機能を使って、暑すぎたり乾燥しすぎたりするときにはメールが来るように設定。

kinokosensor - Xively

生育可能な温度は3℃〜32℃、最適なのは27℃ らしい。

手順メモ

  • センサーのテスト、仮設置を行う
  • クリーンベンチの滅菌を行う
  • センサー、器具の滅菌を行う
  • 入れ物にセンサーを貼り付ける
  • たね菌を入れる
  • 腐葉土に5ml水を含ませて入れる
  • スプレーで全体を湿らせる
  • 蓋を閉め、周りをテープで止める
  • 窓際にセットし、直射日光が当たらないように覆う

菌糸拡大

ピートモス水苔を砕いたやつ)8:米ぬか2で培地を作った。ヤコウタケはPH4が最適らしいのだが、ピートモスだとPH調整しなくてもそれぐらいになるらしい。含水率は70%という文献と80%というものがあったが、80%でやってみた。湿った土というより泥だろ、というくらいになった。

  • 48gピートモス、12gぬか、240g水を混ぜる。
  • 小型タッパーに分け、電子レンジで700W2分×2加熱し殺菌。冷ます。
  • 道具やタッパーの外側をアルコール殺菌
  • 冷めたらクリーンベンチ内で各容器に種となる土を上部に平らにのせ、蓋を閉める。
  • 空気穴を開き、軽くラップをかけ、ラップに穴を開ける  (空気穴が大きめだったため、そこからの雑菌の侵入を防ぐ措置。)
  • 窓際の棚に2つ、風呂場に2つ、冷蔵庫に一つ置いた。

感想

カメラが力尽きていたので写真は撮っていないが、秤で計ってボウルに材料(土とかだけど)入れて、レンジに入れてってなんかおかし作りみたいで楽しかった。そんなに早く食べれはしないが。

参考

http://ir.lib.uec.ac.jp/infolib/user_contents/9000000581/9000000581.pdf ヤコウタケの栽培方法 - 三洋電機株式会社

お茶を作る

実家、というか祖父の家に行ったのだが、祖母が亡くなってお茶の木が放置されていた。
 
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朝起きて暇だったのでウロウロしていると、濃緑の葉とは明らかに違う黄緑色の葉がニョキニョキと生えていた。一芯二葉、丸まって尖った一番先の部分と、そこから下のは二枚を摘む。柔らかい部分であれば別にそうでなくてもいいが、一般的には先っぽに近いものだけ集めたやつほど高級なお茶とされている。
 
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ボールに半分ちょっとだろうか。
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お茶を軽く刻み、ホットプレートを140度くらいに温め、できるだけ平らにして投下。
常にひっくり返してやり、ちょっとしんなりしてきたら手でもんでやり、またホットプレートにのせて水分を飛ばす。というのを繰り返す。
 
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ほぼほぼ水分がなくなったら新聞紙に開け、日陰で乾燥させてやる。表面がちょっと白っぽくなったらいい感じ。

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普通のお茶より薄めなので多めに茶葉を入れてやって飲む。
爽やか、かつ苦い。若干青臭い感じがばぁちゃんの味っぽい感じ。


所要時間1時間くらいだろうか、いい季節行事な気がする。

ぼくのかんがえるさいきょうの栽培器(モジュール型栽培器作成メモ)

構想

 

↓こういうかんじの、モジュール型の栽培器を作りたいなぁと思っている。
一つ一つが水槽みたいな感じで、それぞれ水や空気をやりとりしたりする。
できればセンサーとかカメラも仕込んで、プログラム組んで、シミュレーションしたりシミュレーションと実際の成長差異を学習したりしたい。
 
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筐体試作

 

ということでとりあえず筐体を作ってみた。
いろいろと失敗はしたが、形ができると楽しいですね。
骨を3Dプリンターで作り、カットしたアクリル板を貼り合わせている。
 
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形は菱形12面体。写真で見るとどんな形をしているのかよくわからないと思うが。
空間充填体なので隙間なく積み重ねることができる。
 
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一応マグネットを仕込んでいて(あと凹凸を作っていて)ずれないで重なるようになっている。けっこうマグネット強力である。
 

作ってみての失敗点とかバージョンアップすべき点

  • 3Dプリンターで出すサイズ間違えた。次回注意。あとそもそも骨をパーツに分けて出していたのだが、パーツわけないで一つで出したほうが強度的にも作りやすさ的にも良さそう
  • 骨の素材を変える。弾力性により隙間がなくなることを期待して、DMMのゴムライクで出した。が、ゴムライクなんか粉を固めているんだろうか。粉が!こすれば擦るほど湧いてくる=(イコール)接着がちゃんとできない・・・。プラ系かな。アクリルがいい気はするけど高い・・・。
  • 接着剤。素材によって変えなければいけないが・・・・。アクリル同士はいいけど、プラーアクリルかつ防水って何を使えばいいんだろうな。
  • 目止め。やはりきっちりとした接着だけで水を漏らさないようにするのは大変そう。骨をあえて実際よりも細く作り、空白になった部分をシリコンなどでシーリングしてやるのが良さそう
  • アクリルをちゃんと材料の大きさに合わせてカットする。データ作ってから最良買ったので端材をたくさん出してしまって勿体無かった。
  • 凹の加工の仕方を考える。単純にレーザーカットで掘るのは時間がかかりすぎてきつい(主に金銭的に)。穴が開いていいところだったら単純にカットでもいいが・・・
  • 強度がちょっと心配ではある。
  • 組み立てるのが結構大変なので、骨にガイドをつけてやると良いかもしれない
  • なんかちょっとごつい
 
今後
 
もう一度バージョンアップ版作る。水槽に使えるくらいのやつ。
あと、センサー、カメラ・LEDを仕込みたい。Fanもあるといーかな。アタッチメントみたいな感じである程度自由度を持ってるつけれるといいなあ。制御はArduinoでやろうと思ってたけどなんかラズパイの方がいいんだろうかみたいな気持ち。どうすっかな。
配線を骨の中に入れるとかして隠したいけど結構難易度高そう。あと配線もわざわざつなげないでも積み上げるだけで繋がるようにしたい。あーそうすると初めに組み込んどいたほうがいいのか。
 
あとポンプを使うかどうかが結構悩ましい。チューブ美しくないよなあ。
考えたのは水槽を上下につけ、上の水槽に栓をつけてそれを制御する。栓が空いているときは重力で水が落ちる。で、下の水槽には蛇口をつけておいて、ある程度貯まったら上の水槽に戻す。上か下を微生物そうにしてもいい。この形ならポンプなどという美しくないものを使わないで済む。うむ、悪くない。問題は上に水槽乗っけると重いことだが、どうだろうなー構造計算的なのは全然わからないな。
 

別バージョン

 

これみたいに同じ構造体を積み上げていくのではなくて、逆に充填すべき空間を先に決めてしまって、そこをランダムに、3Dボロノイみたいな感じで分割してやるのも綺麗そう。

電気泳動装置を自作する(バイオハッカー講座)

DIYバイオおもしろそうだなー、まだまだできることは少なそうだけど、もっと規制とかゆるくなったら面白いことできそうだし、今からやっといても損はないかな、かっこいいし、とか思っていたら講座があったので行ってみた。
 
リバネスのバイオハッカー講座ってやつだ。
 
遺伝子の増幅→分離→解析まで一通りを学ぶ。残念ながらこの講座を知ったのが途中だったので途中から参加。分離(電気泳動)と解析をやった。
遺伝子実験のやり方についてはここでは詳しくは書かないが、(間違った情報を伝えたくはないしほかのHPなりで調べたほうが良い。)とりあえず遺伝子実験をするにはいくつか機器がいる。その中の一つが今回作った電気泳動装置だ。
 
↓こういうものである。これは6万円だが、安くて3万円〜ってところだろうか。
装置の仕組みは単純で、直流電流をアガロース(とか寒天)に流してやるだけだ。
ものっそい単純に書くと↓こんな感じでダイオードで交流を直流に変換してやる。
注意すべきは高電圧が必要なこと。今回は100Vで作った(たしか)が、失敗すると人が死ぬレベル。調べてみると電気泳動は50Vくらいのものもあるようだから、それぐらいでもいいようだし、そっちのほうがまだ安全な気はする(50Vでも人は死ぬが)。
 

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実際には安全性を考慮してランプやヒューズを取り付けており、また作業手順も感電をできるだけさせるような手順になっていた。下の写真を見ると93V出てる。
 
 
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電源ボックスからバナナクリップでプラス電極とマイナス電極を取り出す。
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寒天ケースの両端に電極を刺す。
 
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電極から針金を通して寒天に電気が流れるようになっている。
 
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テスト用の遺伝子を分離させた様子。(実際にはフィルムをかけてライトを当てて見る。もちょっと段差が見える。)
右の方にある穴に入れた遺伝子がプラス電極に向かって移動する。
遺伝子の長さが短いものはより左(プラス電極側)に行き、長いものはあまり動かないで右(マイナス電極)側に残るため、分離ができるらしい。
 
家でもまたやりたいのでマイクロピペット欲しい。
 
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ちなみに私はこのブログ見てやってみて人しんだりしたらやだし講座でやったのそのままのせるのもなんだかなあと思うのででつくり方を詳しくは書かない。
が、まあ探したらいろいろ出てくる。
↓これなんかかなり丁寧に描かれているし、交流⇄直流もPCのアダプターっぽいの使ってってより気軽にできる感じなのでやりたい人は講座に参加するかググってくださいな。