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ヤクの毛刈り祭り --yak shaving festival--

服作ったし作っていく :ファブ的な服づくりについて考えた

ドレスというかワンピースを作った。 f:id:interestor:20180919010839j:plain

自分の生活に使うものを自分で作りたいと思っていて、その生活の一歩として。

服を選ぶのが苦手で、なかなか服を買いに行けない。服に限った話ではないんだけど、お店に行くとたくさんのものがあって、でもお金が無限にあるわけじゃないからどれかを選ばないといけなくて、どう選んだらいいかもよくわからない中でなんとなく正解を逃しているような感じがしてきつい。

でも好きじゃない服を着ていると知らない間に自尊心とかが摩耗していくような感覚があるし、私は私の身につけているものを含めて私なので、そこを放り出しておくのはちょっとかっこ悪いかなと思って、服とちょっとはちゃんと向き合おうとし始めた。

でも選ぶのが苦手なのは変わらないし、ものを作るのが生活になっている私にとって、ちゃんと向き合うというのは『作る』ことだろうと思って、服を作り始めた。

今回のワンピースはこの本の型紙を使って普通にミシンで縫って作った。

服を作るのは2回め。しばらく前に下のやつを作った。縫い物の基本がわかっていないので適当だが、まぁ普通に着れているので良しとしている。

服を作るのはなかなか楽しいがなかなか面倒だ。布を裁つまでが非常にめんどくさい。型紙を写してそれを布に写してという重複作業があるし、縫うのは楽しいが、時間はかかる。そしてできたのが自分に似合わないこともある。服作りを『特別なときの趣味』ではなく『生活の一部』としてやっていくなら、この辺をどうにかしたほうが良さそうだ。そして私はFABという手段がある。

たとえば型紙はCADのようなかたちであれば自分にあったサイズにできるし、わざわざ紙に写さないでも布に直接印刷できるプリンターもある。*1それどころかレーザーカッターで切れば手でのカットもしなくてもすむ。縫うところだって、今の布用ボンドは強いし、はめ込みで服を作るような手法もある。さらにもうちょっと先進的な感じだと、レーザーカットしたモジュールを組み合わせてかたちをつくるような技法もある。

f:id:interestor:20180920214207p:plain *2

なんかこういうのを使っていけば、晩ごはんを作るくらいの感覚で服が作れるんじゃないかなー。1hour clothes 。そうすると服の体験とか機能とかも変わってくるんじゃないかな。

あとは素材から作る、とか勝手に回復する服とかも興味がある。屋上で育てた植物からとか、きのこから作る革っぽい素材とか、ファブ端材とかのゴミからとか作る服。下の写真はコンブチャ紅茶キノコ)から作られた服らしい。

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回復する服は、生きている素材で作る服で、菌とか植物とか蜘蛛とか蚕とかを使うイメージ。 専用のクローゼット(培養槽)に入れとくと穴とかかってに補修されるし、ちょっとずつ変わっていく。このへんは妄想なのだけど、やってみたいテーマだ。

まぁまずは、自分の生活に必要な服のセット、10着くらいを作りたい。