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セリグマンの犬の脱出―escape of Seligman's DOG―

犬は電気ショックを受け続けるのか

くだらないこと
セリグマンの犬というのは心理学の中では割と有名な実験だ。心理学は専門ではなかったから、おそらく大学の概論の授業で話を聞いたのだと思う。 

犬は予告信号の数秒後に電気ショックを与えられる。彼らは檻に入れられており、その電気ショックから逃れることはできない。何回かその実験を繰り返した後、檻から出した状態で同じことをする。彼らは逃げない。予告信号を受けた時点でそこから逃げれば電気ショックを味わわないでいいにも関わらず。
反対に、はじめから逃げられる状態で予告信号と電気ショックを与えられた犬は、何回かの失敗の後、予告信号が与えられるとそこから逃げ、電気ショックを回避することを学習する。

はじめに檻に入れられた彼らは、電気ショックの回避を学習するかわりに、「何をしても意味がない」ということを学習してしまったが故に、回避できる状態でも電気ショックを回避しなくなってしまう。これが「学習性無力感」と呼ばれるものだ。

私たちは何度かの挑戦と失敗と、挑戦しない失敗を繰り返し、だんだんとセリグマンの犬へとなっていくんじゃないか。座れない通勤電車で、そんなことを考えていたら駅についた。電車から吐き出される人達の顔はちっとも楽しくなさそうだし、たぶん自分も同じような顔をしてるんだろう。




ただ、大学の授業で教授はたしか、犬は再学習を行うことで電気ショックを回避できるようになる、そう言っていたと思う。