スリッパを作る会をした。 といってもわが家を作業場として共有している4人で(1人はスリッパは作らなかったので作ったのは私を入れて3人)、というささやかなものだが。
なにしろ家の床が恐ろしく冷たくて、もう靴下ぐらいじゃ防げない、足から冷たさが伝わって全身が冷えるというありさまだった。
折良く友人が潰れた靴屋から革を段ボール3箱分ほど持ってきたので、せっかくだからと革スリッパをつくることにした。
本当は革に模様を入れる予定だったのだけど、データ作りに失敗してうまくできなかった。 でも、底に入れたnamakemon-labの名前とイラストだけでそれなりにかっこよくなるので偉大だ。 革ははじめて使ったが、もっといろいろとやってみようという気になる。
できたスリッパとお土産のシカ肉の燻製を肴にビールを飲んで、なかなか充実した週末であった。
以下、作り方というほどではないが作り方。 レーザーカッターを使ってカットを行い、手縫いするという手順で行った。 革を扱ったことはないので変なところがあるかもしれない。
材料/道具の準備
好きな革 ある程度固さがあった方が形はきれい。逆にテロテロのだと履いてて気持ちがいい。
底材 コルクにスポンジ(EVA)が貼られたものを使った。まぁ言ってしまえば100均の床用ジョイントマットだ。これはとても良かった。まず、ペラペラしない。スポンジなので柔らかいし衝撃を吸収してくれる、そして暖かい。 もちろんちょうど良い革があれば革でいい。芯材を入れてフェルトで作っていた人もいた。 ちなみにスポンジは種類によってはレーザーカットができない。EVAかどうか確かめた方がいい。
糸 ろう引きの5番を使った。もう少し太いものでもかっこいいかもしれない
針 今回は革用の針を使ったけど、この作り方なら糸さえ通れば普通の針で大丈夫だと思う。
型紙の準備とカット
このサイトを利用して、ベースを作る。 デフォルトだと足の幅が細めな気がするので調整。穴の大きさは2mmにした。
※ダウンロードしたファイルは、実寸ではなく縮小されているので拡大する必要がある。
あとは、自分の好きな模様などをイラストレーターなどで足してやる。 ※各レーザーカッター屋さんのHPとかをチェックして指定されているもの作り方にあわせる
レーザーカット
レーザーカットできるところに行ってカットしてくる。 きれいに切れるし、穴まであけてくれるのでめっちゃ楽。 設定は店員さんがやってくれる。ところでFabcafeのレーザーカット係さんが親切でかわいい。あとレジの人もきれいだしなんだろうFab界隈は綺麗な人が多いんだろうか。 二つ合わせてカット時間8分くらいだろうか。底も革だと全部で4分くらい。 だいたい10分で800円~1000円くらいかかるとことが多いから、まあ1000円以内には収まる。
切ったらこんな感じ。
縫う
ふつうに返し縫い。穴が開いているのでほぼ通すだけ。 Kuluskaの型紙だと、左右1穴ずつ上が多くなっているようなので、 確認した上で穴を一個ずらして塗った方がよさそう。今回はここを失敗してちょっとズレが出てしまった。ちなみに洗濯バサミとかで留めながら縫うと作業しやすい。
完成
しばらく履いていると形が整ってきていい感じになる。
バージョン
革ひもで留めたのもかわいかった。
thanks for Kulska