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ヤクの毛刈り祭り --yak shaving festival--

秋に差し掛かってきたのかもしれない

誕生日を迎え、30歳になった。

30というと節目っぽいが、節目などただ滑らかに進む時間に耐えられない人間が作っているだけのもので、31を節目としてもいいし、そんなもの無視して進んだっていいわけで、まぁ何でこんなことをだらだらと書いているかといえば、節目というのに相応しいような人生の状態にはさっぱりなっていないからです。

あいかわらずフラフラしており、そろそろちゃんと働いたほうがいいのではないか?などとセブンのATMでお金を下ろしては思い、友人と遊んだ夜寝る前に目を閉じては思うわけですが、もっと上手くフラフラするだけの伸び代はまだあるなどと考え、もうちょっとフラフラしようと毎日決意を新たにしてフラフラしている。そんなかんじなので未だに大人になった自覚をきちんと持てないままだったのだがしかし、ここ数日の秋のような風に心地よさを感じ「お前ももう歳なんじゃぞ」と言われたようでハッとしている。

夏生まれで海が好きでスイカが好きで、夏はまぁ小学生の頃からだいたいクソ暑い中汗ダラダラ垂らして部活して日に焼けて、沖縄住んでる時は海潜って魚見て、冬は鬱っぽいけど夏になれば自動的に元気になって入道雲見上げて濃い影を踏み夏の日差しを車がギラギラ反射するのを眺めればむやみにテンションが上がるっっ!!!!という感じ、もう臆面もなく夏だーい好きっとか言っちゃうむすめだったの。

ところがどっこい今年はもう夏になっても全くテンションの針がピクリとも動かない。なんなの、今冬なのってくらいに元気なくなったりしたりして。なんか全然やる気でないなー、無理やってみてもすぐ息切れしちゃうなーって状態で主にゴロゴロしていた。ところが二日くらい前に急に涼しくなって、秋みたいな風がさぁっと吹いて、そしたら一気にやる気と元気が戻ってきた。起きれるし食べれるし書けるし作れる。

つまるところ夏バテ気味だったのだと思うのだが、もうなんていうかね、「私に合う季節、私の好きな季節が夏だった時代は終わったのだ」という気分になったの。きっとまた暑いのはぶり返して、世界はギラギラした太陽の光に照らされるのだけど、そこではしゃぐ私はもういない、みたいなね。いや、実際にははしゃぐ、はしゃぐこともあるんだけど、自分の中の夏は去って、秋に差し掛かりつつあり、そういう自覚をもって様々な選択をしていくべきなんじゃないか、と感じたのです。

夏が去ったからと言って特におとなしくする気は無い(そもそもおとなしいのでむしろおばちゃんパワー的にもっと強くなってもいいのでは?)けどね!

30歳を迎えて少しして、感じたことはそんなところです。