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ヤクの毛刈り祭り --yak shaving festival--

おうちを拡張しようとしている話

これは おうちハック Advent Calendar 2016 16日目の記事です。

はじめに

おうちを改造して便利で愉快な暮らしを送りたい。でも、現実のおうちにはいろいろな制約がある。狭いとか、壁紙を毎日取り換えられないとか、ペットが飼えないとか、アニメのキャラクターが3次元で存在できないとか、ともかくいろいろだ。もちろん、制約の上でよりよい解決策を求めハックをするというのは楽しみだ。が、今回はその制約自体を取っ払ってしまおうという試みをしたい。

現実のおうちでできないなら、おうちを仮想世界にもっていけばいいじゃない。世はVR元年、我が家にもHTC VIVE がある。これを生かさない手はない。現実と仮想のおうちを行き来し、ハックする未来のための第一歩として、VR空間内に自分ちの部屋を再現したいという野望のもと、ゲーム作りとかやったことない主婦が今日1日でできたところまで書きたい。(正確には昨日からだが、出かけたりしていた時間を除くと実質1日)

おうちハックじゃなくてVRのアドベントカレンダーに書けという声が聞こえるが、これはおうちハックであると言い張りたい。

現状の結果


VR ROOM試作テスト1

HMDでそれっぽく部屋を見ることができた。モデルの再現度はいまいち。下記読んでもらうとわかるが、インポートした時点でマテリアルなどが一部欠損してしまったため。触れる、動かせるものはまだ配置できていない。

でもなんとなくVR内にもホームができた感じでうれしい。 目立つ木の箱みたいなのは我が家で棚として活用されている棺桶です。

今後の野望と所感

したいこと

  • 再現度を上げて、「あれ?いまどっちだったっけ?」と迷ったり、現実世界でリモコンで移動しようとするようになったりしたい

  • リアルおうちで本が棚からあふれており、電子書籍にすべて移行しようかというところなのだが、ちょっと寂しいのでVR部屋内に電子書籍本棚を作ったりしたい

  • ペット飼ったりしたい

  • 小麦粉をぶちまけたり歯磨き粉を全部ひねり出したりして遊びたい

もっといろいろこれを使って遊びを編み出したい。あと真面目な使い方として、よりVRへの没入度を高めることができるのではないか?と思っている。私はVRでも「これはゲームだ」と思ってしまいあまりゾンビや高いところを怖がったりできないのだが、それは現実とバーチャル空間がはっきりと分かれているというのも一因だろうと思っている。ゲーム内に現実に良く見知っている場所を作ることで、バーチャル空間と現実が地続きになれば、よりよくわからない経験ができるのではないか(それが危ない、という人もいると思うが)。まぁここら辺はMRとかが担ってくれるかとは思うのですが。各ゲーム世界に入るのに、家からドアを出ていくみたいなUIができるといいな。

今一番やりたいのは、夫が寝ている間にHMDかぶせてVRおうちにする、という遊びです。ていうか私にやってほしい。

作ったやりかた

間取り図を作る

これは我が家に間取り図が残っていないからで、間取り図がある人は不要。 MagicPlanというアプリで、カメラを見ながら部屋の角をタップしていくだけで間取り図ができる。割と楽しい。 作った間取り図をメール添付で送れるので、送って保存しておく。 MagicPlan - Google Play の Android アプリ


MagicPlan 4.0

Sketchupモデリング

Sketchupをダウンロードする。CADとか触ったことがなくても、説明をほぼ見ないでも直感的に操作できる。すごい。 3D modeling for everyone | SketchUp

先ほど作った間取り図の画像をインポートして下書きにし、それに沿って壁の輪郭を作る。壁を押し出しで立ち上げ、テクスチャを張っていく。で、家具をダウンロードしてきて配置。

このサイトを飛ばし読みしながら作っていった。 家作成|使い方できない事を解決 | google sketchupスケッチアップ 初心者 使い方 入門講座

とりあえずダイニングと作業部屋を作った。我が家に来たことがある人はぼちぼちの再現度であることがわかるだろう。 f:id:interestor:20161217013735p:plain f:id:interestor:20161217013744p:plain

グループにして、dae形式でエクスポートする。ダウンロードしたばっかの人とプロの人はfbxでもエクスポートできるのだが、UnrealEngeineにインポートしたときにテクスチャがはがれてしまったためdaeでいったん出した。

変換する

FBXconverterをダウンロードする。先ほどのdaeファイルをaddし、fbx2012を選択して変換する(2013だとうまくいかない。ここでちょっと詰まった。)。

usa.autodesk.com

UnrealEngineに取り込む

UnrialEngineをダウンロードする。初心者でもめっちゃ使いやすい。すごい。 https://www.unrealengine.com/ja

VRで使えるように下記のように選んで新プロジェクトを作成。現バージョンのUnrealEngineは特別な設定をしなくてもVRで使える。 f:id:interestor:20161217013748p:plain 他にはここをみながら設定した。情報がちょっと古くて、今はしないでいい設定も含まれているっぽいので、あれ?と思ったら飛ばした。 Unreal Engine | 2. SteamVR で使うための UE4 の設定方法

さっきのfbxファイルをコンテンツにインポートする。ここでいくつかテクスチャのはがれやインポートされないコンポーネントがあった。

プレイからVRプレビューを選択すると、もうVRで見れる! これが冒頭の動画。

どのソフトもUIがわかりやすくて初心者でも使えて無償で、これは今の中学生とか楽しくてたまらんだろーなーって思う(中学の時プログラミングはじめたけどゲームを作ろうとして速攻でギブアップした私)。UnrealEngineの本を貸してくれたplatronicalありがとう。すっごい最初しかやってないけどすごいわかりやすかった。本家のチュートリアルビデオより全然わかりやすかったのでおすすめ。

明日の記事は、っていうか今日はid:ruteinyoyokk121さんの「超簡単!Amazon Dash Buttonで作業時間を可視化する!」です。

www.tatetate55.com

ではよいおうちハックを!