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セリグマンの犬の脱出―escape of Seligman's DOG―

シロナガスクジラスイム記@スリランカ8日目

帰国の日だ。12時までホテルでゆっくりと過ごし、ローズクオーツに寄って空港へ行く予定だ。

ローズクオーツはピンク色の水晶でできた山で、頂上にブッダの像がある。どうもその石は日本ではパワーストーンとかそういった類のものらしい。森を通り岩山を登ると、岩のかけらが淡いピンク色や紫、オレンジ色を帯びている。あまり水晶に興味はなかったが、隣の山肌は綺麗だったし、山の濃緑の中に浮かぶ黄緑色、若葉の緑色ではなくもっと力強い黄緑色が美しくて、しばらくぼーっと見ていた。

興味がない様子を出しすぎたのか、「サクサク帰って行こうとしてて笑う。男の子みたいだよね。」と言われる。笑わないでくれ、と思う。

綺麗なピンクの石をいくつか探して見たものの、結局拾わずに山を下る。と、帰りに行き合った黄色とオレンジ色の服を着た聖職者が、パンをモグモグ食べながら、プレゼントだよと言って岩場にはなかったような大きな欠片をくれた。男も女も、興味があるかないかも関係なく。そのの石は持ち帰ることにした。

空港までの道すがら、やっと見つけたローカルレストランに入る。黄色いカレーのジャガイモが美味しい。

道路の修復工事のせいで渋滞が起きていてなかなか好調には進まない。工事はもう1年もやっているそうだ。いつのまにか日が落ちてくる。夕焼けと上がった砂埃のせいで、街が不自然なほど黄色く見える。まるで安っぽいサングラスをかけている時みたいで、なんだか少し気持ち悪く感じる。

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結局予定の2時間遅れほどで空港に着く。まだ飛行機の出発時刻までは3時間ほどある。大丈夫。バックパッカーの日本人と私たちで幾らか話をした。神様のいる場所を巡っているという。スリランカの聖地、ギリシャ、ネパール、それからどこだったか。次はエジプトに行くのだと言っていた。家にはそれぞれで買ってきた神様の像やお札が貼ってあるのだとも。なんでそんなことをしているのかは聞かなかった(あまり私の興味をそそるタイプではなかったので)。でも、聞いておけばよかったなと思う。

そして今2時間遅れ、深夜1時出発となった飛行機を待っている。飛行機に乗って、寝て、起きれば10時間後には日本だ。

海外旅行にでるといつも帰りたいような帰りたくないような、日本の生活が日常なのか旅行が日常なのかわからくなるような、楽しいようなつまらないような気分になる。今回もそうだ。結局のところ、なにを超えることもないのだが、しかし地平線を見ることはできるし、地平線を見ていたいと思う。

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