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ヤクの毛刈り祭り --yak shaving festival--

シロナガスクジラスイム記@スリランカ6日目

ふう。クジラスイム最終日。

今日も8時に出港。出港前に食べた朝ごはんのトーストがタワーのようにそのまま積み上げられているのが雑でよかった。あとやっぱり南国はバナナが美味しい。長いやつじゃなくて、短い、モンキーバナナとか島バナナそういうやつ。バナナあまり好きではないのだが、このバナナは鮮烈でいい。

今日はこれまでとは違い、少し風が出ていて波が高い。それに靄がかっていない。海の色も少し違う。そのせいだろうか。クジラタイムの9時になっても全然姿を見せない。これまでは九時頃に必ずでていたのだが。その後もしばらくでない時間が続いた後、やっと見つけることができた。ニタリクジラ、シロナガス、シロナガス2頭のペア、3頭、と数は見ることができるものの、どれもすぐに潜ってしまい、一緒に泳ぐところまでいけたのは1・2回だった。そして12時を過ぎるとぱったりと姿を見せなくなってしまう。どうも靄が晴れた日はいつもそうらしい。

少し記念撮影をしたり、海を泳いで味わったりする。エンジンを切ってプカプカと見渡す限りの青い海に揺られている瞬間は、あともうちょっとで人生における100パーセント完璧な瞬間にランクインしそうだった。とても残念なことに100パーセントではなかったが、少なくとも70パーセントくらいは完璧だった。(砂漠で人生における完璧な瞬間の話をしながら焚き火を囲むシーンがあったのはなんという小説だったろうか。タイトルは忘れてしまったが、私も完璧な瞬間をストックしながら生きている。私は2回の完璧な瞬間を持っている。小学校の体育祭の昼休みの渡り廊下と、南アフリカで広い道路を手をつないで走って横断したときだ)。

最終日は満足な結果とはならなかったが、諦めて帰ることにする。今日は波が荒い分ボートが揺れて楽しい。波を追い越しながら走る。キャプテンのシャンが大きな波を超える時は舵を切り波の腹を降りるようにして衝撃を減らすのが興味深かった。ボートを一人で操っているのだが、立ってクジラを探すときは足で操縦していたり、船を自分の一部のように扱っていて大変かっこいい。(特に一人で船を出して一人で乗って帰っていく姿とかは本当にいい。船舶免許やっぱり取ろうかな)。着岸も面白く、砂浜の手前からスピードを上げ、直前でエンジンを切りつつそのスピードのまま砂浜に乗り上げるのだ。毎回けっこうな衝撃で「全員緊急体制を取れ!」とかさけびたくなる感じがする。

まあそんなこんなでクジラは終わり。いつもより早く帰れたので、近くをあるいてみようと思っていたのだが、Yさんにマッサージに誘われたので、あまり興味はないものの物は試しだと思って行ってみることにした。アールルヴェーダ式の全身のオイルマッサージとおでこにひたすら油を垂らすやつ(名前は忘れた)をすることになった。なんで二つもやることになってんだろうと思いつつ頼むと、「1girl,1boy」と言われる。どうやらマッサージャーが男女一人づつしかいないようだ。マッサージ自体したもらったことがない上に男性にやってもらうのは緊張するし避けたい!と思ってジャンケンに望むものの、負けて男性にやってもらうことに。めっちゃおっぱい(っていうかまあ全身を)もまれた。 頭に油を垂らすやつはなんか夢と現実の間をひたすらさまよう感じでぼーっとしてた。全身オイルだらけになりつつ、流しもせず、そのまま帰る。頭から油がしたたり落ちる。あんまりお金使うつもりがなかったのに使ってしまって(メニューより高かった気がする。もっとちゃんと確認すべきだった)ちょっと辛い気持ちになる。なにしろ円→ルピーはもちろん、ドル→ルピーを変えられるところも近くにないのだ。最終日までもたないんじゃないかとハラハラする。

それからイタリア人がやっているうまいイタリア料理屋にいって、ごはん。停電が起きて30分ほど暗い中で食事をしたり話したり。ホテルもよく停電はするのだが、すぐに自家発電に切りかわるため、長くなったのは今回が始めてだ。ちょっと楽しい。行きたい国の話などをする。歳を言ったら、Mさんのクジラスイムではこれまでで最年少だという。日本ではなんだかそろそろ焦りと限界を感じる年齢だなと思っていたのだが、なんだかものすごく「これからだね!」とか言われて、面白いものだなと思った。明日は移動して他のホテルに行く。荷物の用意をしなければ。お金たりるかなーホテル大丈夫かなー。

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